FC2ブログ

エルベの窓 ~カフェオランジュ工房~

シュガークラフト作家 & カフェオランジュ工房 主宰 “綾部加代子” さんの工房の風景を、まるで窓から眺めた気持ちでカメラにおさめ、感じたことを書き留めています。シュガークラフト、そしてお菓子づくり、日常の出来事 までを綴ってみました。シュガークラフトはすべて砂糖で作られた世界です。お菓子は手作業で材料を吟味し、ヨーロッパの伝統菓子を中心に展開しています。エルベ川の雰囲気をイメージして。。

定番 ~ダークチェリーのプディング~ 

お菓子 |

elbe78a.jpg
"pudding dark sweet cherries" by café オランジュ


窓から見える風景も季節が移り、田んぼには小さな苗が並び始めた。
カフェオランジュから山に向かって行くと、棚田が広がり、本当に美しい田舎の景色だ。

café オランジュがオープンして(おそらく)13年目を迎えたと思うが、毎年6月に出るのが、
”ダークチェリーのプディング”。今年の冬は長くて寒かったのに、急に気温が上がって、
暑い時期が到来したので、今年は早々とお目見えした。

プディングとは言っても、日本のプリンのイメージがなく、それでいて万人が好む味わいで、
この季節だけの定番の一品!
口に広がる濃厚なプディングの上に、トロリ~といい感じで、甘酸っぱさの残るダークチェリー
ソースがかかり、もっちりとした果肉のチェリーの実がポイントに。
あっという間に、あ~美味しかった!と口にする程です。



スポンサーサイト



01:40 |  trackback: 0 | コメント: 1 | edit

季節のコンフィチュール 

日常 |

elbe77.jpg
"confiture" コンフィチュール by café オランジュ
d'Oranges ・ La Fraise ・ Orangerie



綾部さんの仕事をお手伝いするにあたり、大切なことは『集中力』が一番、その他もろもろは
あるけれど、これは欠いてはいけない。
小さな工房で、多種多様のお菓子を作っていくので時間遣いと、集中力を特に重んじられる。

冴えてる時の私は、次から次への綾部さんの展開についていけるけれど、崩れだすと早く、
あっという間に集中力が途絶える。。
そんな時に必ず”お茶でもしたら~”と、リセットの意味も兼ねて、休憩を勧めてくださる。
この家では、こんな時、あんな時と、実にティータイムが多いんです。
脳が疲れた時には、カフェオランジュのコンフィチュールをいただく事も。
このスプーンひと匙の濃厚な味わいは、結構体に響きわたります。

パンに塗って楽しむジャムのイメージが強いコンフィチュールですが、その語源には”保存の芸術”
という意味まで含んでいるそうです。
その言われ通り、コンフィチュールはデザートや料理の引き立て役を果たしたり、それ自体を楽し
んだりとジャムに比べ、存在感が大きいのです。

旬の果物が出回った時に、必ず綾部さんもコンフィチュールを作られ、カフェオランジュのケーキ
のアクセントに密かに使われています。
陰ながら大きな役目を担っているのが、コンフィチュールなのです!


22:42 |  trackback: 0 | コメント: 1 | edit

新作ケーキができる時。 

お菓子 |


"soleil ソレイユ" by café オランジュ


ここ数日は、『風薫る五月』が結びつかない程の暑さ。
すでに夏の姿を見てしまった気分。。
数日前に、綾部さんが作られた新作ケーキはまさに、こんな日にぴったりな味わいです。

新作のアイディアは急にヒントが湧くようで、試作の際は綾部さんの頭の中でイメージ
されているケーキに近づくよう、あれこれ工程を重ねていかれる。
傍でお手伝いをする私には、全く想像がつかず、完成間近になって、”なるほど~!
こういう感じのケーキだったのか~” と、新作のお菓子作りは、いつも驚きと幸せ感を
もたらしてくれます。

綾部さんはやはり職人さんで、製作工程において全力を傾けられるので、ケーキの名前
には全く趣は置かれない。そういう訳で、一応私の担当になっていますが。。
見た目の印象と、綾部さんのコンセプト、それから”ケーキの呼びやすさ”から考えるよう
にしています。(とにかく綾部さんのレシピの数は、膨大なんです)

今回の新作ケーキは、”パッションフルーツとアナナス(パイン)”のコンビネーション。
さわやかな二つの果実の特徴を生かした、濃厚なクリームを中にサンドし、清涼感を味わえる
さっぱりとしたクリームでやさしく全体をナッペしています。
同じ果物から作られた、中と外のそれぞれのクリームは全く違った印象があって、そこがおもしろい!

2種類の果物からイメージするのは、南国? 夏のイメージ? 悩んだ末に、『ソレイユ(太陽)』
に決めました。


16:18 |  trackback: 0 | コメント: 1 | edit

白いヌガー『モンテリマール』 

お菓子 |


confiseries "Nougats de Montélimar" by café オランジュ
ヌガー・ド・モンテリマール




フランス人が好んで食すヌガーには、白いヌガーと、黒い(実際には茶色いカラメル色の)ヌガーが
ある。黒い方は以前に載せたこともある『ヌガー・ノワール・ド・プロヴァンス』で、白い方と言えば、
この『ヌガー・ド・モンテリマール』。
”モンテリマール”はフランス南東部のローヌ・アルプ地方の町で、周辺にはラベンダー畑が広がり、
『プロヴァンスの入口』と称される程の穏やかな土地柄で作られているのが、この銘菓。

卵白に煮詰めたシロップと、香り高いラべンダーの蜂蜜、そして南仏らしくたっぷりの木の実や
ドライフルーツを加えたフランス菓子。白いメレンゲの中に、色とりどりのドライフルーツが
散りばめられた姿は、自然の宝石のようで愛くるしいです。

17世紀初頭に、農学者がこの地方でアーモンドの木の栽培を始め、それを機に菓子職人たちが、
昔からあったクルミのお菓子に、アーモンドを使うことを思いついたそうです。その後、現在の形に
近いモンテリマールのヌガーが生まれたと言われます。
今ではフランス中どこのお菓子屋さんでも見かけるヌガーですが、モンテリマールはかつて、ヌガー
作りの中心地であったため、今なお、昔ながらの製法を謳った看板を、町の至るところで目にします。
やはり、その風土に見合って育まれた郷土の味だからこそ、語り継がれているんですね~

白いヌガーは、黒いヌガーに使用されているドライフルーツも異なるが、ヌガー自体の味わいも全く
別もので、私自身も甲乙がつけ難いくらいどちらも美味!上品な甘さが口の中に広がるんです。。
本場で見かけるヌガー・ド・モンテリマールは本当にカラフルで、あまり日本人には好まれない
ドレンチェリーがぎっしり入っているため、ちょっと嫌煙しがちだが、綾部さんはチェリーの代わりに
最高級のドライチェリーを使い、最大限までアーモンドと数々のドライフルーツを混ぜ込んだ、贅沢な
ひと品。
いずれにせよ、ヌガー・ド・モンテリマールも、『疲れた女性のためのお菓子』になること間違いなしです。


23:00 |  trackback: 0 | コメント: 1 | edit