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エルベの窓 ~カフェオランジュ工房~

シュガークラフト作家 & カフェオランジュ工房 主宰 “綾部加代子” さんの工房の風景を、まるで窓から眺めた気持ちでカメラにおさめ、感じたことを書き留めています。シュガークラフト、そしてお菓子づくり、日常の出来事 までを綴ってみました。シュガークラフトはすべて砂糖で作られた世界です。お菓子は手作業で材料を吟味し、ヨーロッパの伝統菓子を中心に展開しています。エルベ川の雰囲気をイメージして。。

エーデルワイス! 

新しいsugar作品 |

さくらには花冷えがお似合いとは言っても、ここまで気温が下がらなくても。。と言いたくなるくらい
雲行きは冬空のようで、足元から冷え込む寒さ。
つい先週は、ぽかぽか陽気で顔を出した今年初の筍も頂いたというのに、春ならではの気候ですね。
この冷え込みのおかげで今年の桜は長く楽しめるそうですが。


新作シュガーのバラは、桜のような淡い色合いの”エーデルワイス!”。
白い花の中心に、淡いピンクをそっと落としたような花色で、清楚でデリケートな雰囲気が魅力的。
淡いローズピンクの花色は花びらが優雅に開くにつれ、ピンクが薄くなっていくのが特徴です。

バラの香りを7種類に分けると、紅茶の缶を開けたときのような、フレッシュでさわやかな『 ティー 』
の部類にこのバラも属します。
誰からも愛されるチャーミングさと、眺めているだけでほっと和むような雰囲気を与えてくれる
癒し系のシュガー作品となりました。
やっぱり桜は、日本人にとって底知れぬパワーを秘めていますね。



Edelweiss!

角の花器に入れたバラ / エーデルワイス!
produce by Kayoko Ayabe



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16:20 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit




この一週間の気候は目まぐるしすぎる程で、雨風に、春の嵐かと思えばポカポカ陽気。。
この変動で体調を崩す人が多いのも納得。
花々にとっては恵みの雨を受けながら、芽吹きに、春らんまん咲き誇りの準備で慌ただしい
頃でしょう。

早々と咲きそろった色とりどりの無数のチューリップ、数々の品種で見ごたえのある景色。
チューリップの他にもさまざまなお花の手入れが行き届いていて、初めて訪れたハウステンボス
でゆっくりした休日を過ごした。
光の王国ももちろん、素晴らしい眺めだたけれど、私のその日一番のシャッターチャンスは、
場内の一角にあったお花屋さん、”Rose de Marche”。

お店の前に並べられた寄せ植えは、とってもセンスが良くてどれもこれも素敵~
愛情たっぷり注がれた寄せ植えの『お花セレクト&色の組合せ』に、私たちはハートをつかまれ、
送ってくださると聞いてさっそくカゴを持ってセレクト開始。
お店で働かれている方々からは、お花がとっても好きなんですねっていうオーラが溢れていて
しばし楽しい時間を過ごさせていただきました。
本当に、どれもこれもとってもかわいかったです。

お花が届くのを心待ちにしていましたが、その日の天候は大荒れ。。
それでも悪天候の中、綾部さん監修のもと花植えを終了。気に入って購入した二種の花かごに
寄せ植えしたのが、ちょっとしたアクセントになり、我が家の庭にも春がやってきました。




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ハウステンボス ハーバータウンにあるお花屋さん ”Rose de Marche”



18:32 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

揚げたてドーナツ。 

日常 |


あんドーナツ & Doughnut



工房で一緒にお菓子作りをしている三人(綾部師匠と居候のお姉ちゃんと私)は、年齢も個性も
バラバラだが、何かしらの共通項があり至らぬことが多い私だけれども、日々一緒に時間を共有
させていただいている。
その項目のひとつが、三人とも根っからの出不精。。
綾部さんが気の利いたセンスの良い料理人であり、シュガークラフト作家であり、人をもてなし
手料理で喜ばせる”エンターティナー”であるため私たちは、今流行のスポットや映画に行かなく
ても充分自宅で余暇を満喫している。

昨夜急に、久しぶりにドーナツ作ろうか~と綾部さんのひと声。
私はうれしさと共に、綾部さんの気が変わらぬうちに急いで仕込みの準備。
美味しいものを食べるには、手間と材料は決してケチってはならないというのが綾部さんの鉄則で、
前日から時間をかけてじっくり発酵、頂くのは次の日までお預け。

ドーナツはイースト、ケーキ、クルーラーとタイプに分けられるが、近頃、巷では新食感ドーナツなる
クロワッサンドーナツが話題だとか。
綾部さんが作られるのはイーストで発酵させたパン生地ドーナツで、とっても生地の引きがしっかり
していて、とっても味わい深い。

このレシピを完成されるまでには歴史があり、きっかけは20年前に訪れたザルツブルグ。
雪の中を歩き、寒さをしのぐために立ち寄ったパン屋さんのカフェで、たまたま食べたみたドーナツに
釘づけになったそうです。日本で食べるドーナツとは違い、油気がなくさらっと軽やかにカラッと揚げら
れたこの違いは何
異国の地で食べたこのドーナツを再現しようと、何度も試行錯誤の上完成したのがこのドーナツ。
年配の方にも懐かし~味わいと言って、とても好評です。

美味し~い、最高~
としか口から出ず、気の利いたコメントが思い浮かばないのが申し訳ないです。
作り手もひと口食されて、う~ん、『ザルツブルグで食べたあの味だ~』と会心の出来栄えでした。

今日はめずらしく予定のない日であったため、朝からバラエティに富んだスケジュール。
マカロン作りから始まり、ドーナツに、午後からはダークチェリーのデニッシュ。
綾部さんご自身は柏餅づくりまでチャレンジされたいそうです




13:20 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

タルト ブルジョン。 

新作ケーキ |

" Tarte Bourgeon" by café オランジュ
タルト ブルジョン





春寒もしだいに緩みだすかのよう、窓辺に入り込む日差しは春ですね。

年間のお菓子づくり行事も残すところわずかになったので、日々の時間使いにも若干余裕が
出だす今日この頃、綾部さんの脳内細胞もフル活動です。
シュガー製作に、新作のお菓子づくりと、季節の変わり目で使用する素材が春仕様になる
せいか、やってみたいことが湧き出すようです。

今回の新作タルトは、ここ一週間アイデアが出そうで出ないと、頭の中をモヤモヤと考えを巡ら
されていましたたが、やっとレシピが完成。使いたい素材は”ピスタチオ”。
ふんだんに使ってリッチなタルトに仕上げたいというテーマでした。

パイとパートシュクレの中間的存在で、やや塩味を効かせた『パートブリゼ』の上に、二種の
タイプの異なるピスターシュを使用した工夫を凝らした生地を流し込んで焼き上げています。
アクセントはピスターシュには抜群の相性のフランボワーズコンフィチュールに、ブランデー漬の
グリオット
いい食感になるようヘーゼルナッツ、そしてそして仕上げにはまたまたピスターシュを使用して
作ったシュトロイゼル(そぼろ状のクッキー生地)をたっぷり散らし、香ばしく焼き上げています。

焼き菓子に目のない私には、極上の新作ケーキとなりました
冬の長いヨーロッパでは春の訪れが待ち遠しく、5月の木々の芽生えを楽しみにされるそうです。
『ブルジョン』は仏語で木の芽、春の若芽を意味し、若芽の浅緑色を指します。
まさに春の気配を感じるようになった今にぴったりのケーキ、ぜひともご賞味ください。




" 4月始まりカレンダー2015"
Photos from Café Orange & Sugar Decoration

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綾部さんの作られるお菓子&シュガー作品を、みなさんに見ていただきたいという思いで
作り始めたカレンダーが今年も出来上がりました。
私の趣味から始まったにもかかわらず、皆さんにご好評いただきありがたい限りです



18:50 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

バラ ”カルトブランシュ” 

新しいsugar作品 |

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存在するだけで優美なバラ、”カルトブランシュ”。
繊細なフリルのある花びらが、蕾から花開くまでのさまは実に美しく、名花と謳われる
所以だろうか。。

バラが開きだすにつれ一枚、また一枚と可憐な花びらがヒラリ、ヒラリ…と、つぼみからは
想像もできないほど、高貴な凛とした花顔のカルトブランシュに。
雪のような白さが相まって、ふわりとやさしい雰囲気も醸し出す、表情豊かなバラだけに
綾部さんのシュガー製作の意欲もそそられるようです。

同じ品種のバラでも、作られる農園によって花のイメージが異なるように、今回の砂糖で
作られたバラ”カルトブランシュ”も以前作られたものより、繊細なんだけれど少し大胆な
イメージを受けます。
花びらのふわっふわっとした広がりが自由で自然と風になびいてる様で、生命力さえ
伝わってきます。



Carte Blanche

角ボックス バラ / カルトブランシュ
produce by Kayoko Ayabe



16:18 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

ひと口菓子 ~疲れた女性を癒す~ 

お菓子 |

"Caramel Mou"キャラメル・ムー 3種   by café オランジュ
『キャラメル・オ・ブール・サレ』/『キャラメル・ア・ロランジュ』/『キャラメル・オ・ショコラ』

手間ひま、材料と惜しみなく投入されて作られた、”やわらかい”という意の『キャラメル・ムー』。
甘い香りを大切に、苦みが出過ぎない頃合を見計らった焦がし具合、そして口に入れると
素早く溶けだしてしまう・・・各材料の良さが最大限引き出せるよう計算しつくされた、
究極のキャラメルです。


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この年度末時期は本当にみなさん、お仕事にその他もろもろ何かとお忙しそうで、お疲れも
ひとしおの様です。。
そんな時、”power注入”的にとってもいい存在なのは、 café オランジュの『プティフール』
フランス語で「小さな窯」という意味に由来する、ひと口サイズの小さなお菓子の総称です。
キャラメルムー、マカロン、ギモーヴなどは『コンフィズリー(糖菓)』と呼ばれています。
日本でキャラメルといえば、一時は騒然の人気でしたが今は、時代遅れっぽい印象ですよね。
しかし、フランスのお菓子屋さんには双方ともごく普通に、日本の和菓子屋さんで羊羹に、
大福、甘納豆などが売られているように、並んでいます。

作り手自らもこのプティフールを疲れた際に口にし、小さいながら凝縮された深い甘みで
疲れが取れるね~と言われるほど、どのプティフールも趣向を凝らし、ひと口で満足いくよう、
食べ終えた後の存在感がしっかり残るように仕上げられています。

働く女性の声をお聞きすると、仕事中にこっそりパクリと食べたとか、仕事に行く道中で疲れ
をとるため車に必ず持参するなどなど・・・即効性のある特効薬のようにご使用いただいています
もちろん、コーヒーと共にゆったりとブレイクしていただければなお良いのですが。

現代の女性は究極の美味しさと、甘さ、持続感をお求めのようで、やはりミルクチョコレートが
ダントツの人気です。
私も、このミルクチョコレートを使って作られたプティフルールを、チョコレート製作が終わる前に
来シーズンまでの蓄えとしてストックしていたのに、目減りする一方です。。
本当に、どちらも甲乙つけ難い。。
どれをとっても、綾部さんの細やかな配慮が感じられ、すべてのバランスがよく、充足感をもたら
してくれるありがたーい、『プティフール達』です。




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〝ミルクショコラ・ラング・ド・シャ″   by café オランジュ
香り高いアーモンドいっぱいの生地をサクッと焼き上げ、その中にミルクチョコレートをサンド
しています。なんともマイルドなお味です。

〝ミルクショコラ・パールクラッカン″
たっぷりのココアが練りこまれたほろ苦いクッキー生地に、たっぷりのミルクチョコレートが上掛
けされ、チョコレート味の食感あるプチプチのクラッカンがトッピング。トータルバランス最高



20:02 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

ギモーヴ 〈マシュマロ〉 

お菓子 |

1月は「行く」、2月は「逃げる」、3月は「去る」・・・まったくの言葉どおり、目まぐるしく
季節は巡る。
春近しと思わせながらまた寒が戻ったり、しばらくこの駆け引きが続きそうだ。

春のイメージカラーはもちろん、さくらや桃などの”ピンク色”なのですが、実際2月から3月
へと春めき出した時に咲き出す、様々な花のせいで、”黄色”もお似合いだ。
(なんとこの時期に咲く花の半分が、黄色だそうだ

黄色の小さな花を枝いっぱいにつける”ミモザ”は色鮮やかで風に揺れる姿がなんとも
かわいくて、ヨーロッパで『春を告げる花』として、愛されています。
間もなく日本ではホワイトデーですが、イタリアでは3月8日が”ミモザの日”と呼ばれ、
ちょうどシーズンを迎えるミモザの花束を、男性から女性にプレゼントするのが習慣だそうで、
贈る相手は恋人はもちろん、マンマ(母親)やノンナ(祖母)に友人と、年齢問わず、すべての
女性が対象というところが、いかにもイタリアらしい

”旬”を大切にしながら四月から季節を追って、毎年欠かさず作り進めていくカフェオランジュの
『お菓子年間行事』も、今年も無事に一年をめぐり終えそうだ。
秋に入って栗・りんごが出始めると急に気忙しくなり、クリスマスシーズン、チョコレート。
チョコレートも作られる種類が増えているので、ひとつひとつ順を追ってこなしていかれ、春が
もうすぐという頃に、春を呼ぶようなパステルカラーのマシュマロが登場し、気温が高くなる前に
キャラメル作りという風に。

綾部さんがその時に、持ちうる技術と手間を掛けて美味しいお菓子を、皆さんに提供するというのも
もちろん重要なことだけれど、作り手本人の腕が鈍らないよう毎年同じ時期に欠かさず作り続ける
というのも、綾部さんのモットーです。




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"Guimauve" by cafe オランジュ
ギモーヴ [マシュマロ]



かつて、古代エジプトの王族がすりつぶしてのど薬として使っていた植物の根が、ハーブでも
あるウスベニタチアオイ。英語名が『マシュマロ』。フランス語名が『Guimauveギモーヴ』。
でそのまま植物名がお菓子の名前になったそうだ。現代の製法では、この植物は使われては
いませんが。(日本でいえば、”葛”のような存在だそうです)

フランスの伝統的なコンフィズリー(砂糖菓子)のひとつ。
ホワイトデーには、かつてはマシュマロのイメージだが日本のマシュマロとは違い、軽々しくなく、
口に運んだ際の、ひと粒の存在感が素晴らしい!
上質な甘み、フルーツのフレーバーの香り高さ、食感といい、見た目のキュートさ、どれをとっても
最高です


23:33 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit