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エルベの窓 ~カフェオランジュ工房~

シュガークラフト作家 & カフェオランジュ工房 主宰 “綾部加代子” さんの工房の風景を、まるで窓から眺めた気持ちでカメラにおさめ、感じたことを書き留めています。シュガークラフト、そしてお菓子づくり、日常の出来事 までを綴ってみました。シュガークラフトはすべて砂糖で作られた世界です。お菓子は手作業で材料を吟味し、ヨーロッパの伝統菓子を中心に展開しています。エルベ川の雰囲気をイメージして。。

フランスパリ郊外にある、世界遺産『ヴェルサイユ宮殿』。
権力と欧州における強大な力を示すため、都をパリからヴェルサイユの森へ移し、
未だかつてない無い壮大な宮殿を不毛の地に造ろうと考えられた。
庭園づくりにおいても、宮殿と同じように重要であると考えていたため、庭園の工事と
宮殿の建設は同時期に進められ、完成までに49年かかったそうです。

フランス古典芸術を結集させた絶対王政のシンボルとされるヴェルサイユ宮殿。
造物、彫刻、絢爛豪華な装飾の美しさは、当時ヨーロッパ中の人々を驚かせ、100年
にわたってヨ-ロッパにおける理想的な王宮宮殿のモデルとなりました。

その華麗な宮殿を築いたのが、フランスの輝ける絶対王政の絶頂期を生み出した、
ルイ14世。


今回の砂糖で作られたバラは、太陽王ともよばれたフランス国王、”ルイ14世”の名が
つけられた、深みがあって濃い魅力的な赤い花びらが特徴のバラ。
太陽から連想するのはヒマワリのように陽に向かってかと思いきや、このルイ14世は
うつむき加減に花を咲かせ、落ち着いた趣きを漂わせています。

そんなシックな赤バラを飾ったお皿は、きらびやかな調度品とは正反対の、内に秘めた
美しさオーラを静かに放っているような作品です。花首をややうなだれ気味に、美しい
魅力を前面に見せつけない”ルイ14世”にはお似合いです。





バラ:≪オールドローズ/ルイ14世≫を飾った皿
produce by Kayoko Ayabe



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21:28 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit



またまた、『赤シリーズ』が続きますが、今回は綾部さんが作られた”ジャムパン”についてです。

度々綾部さんの口から、あ~昔食べたジャムパンが食べたいな~…
という話を耳にしていましたが、時代が違うせいか私の懐かしの食べ物とは一致せず、なおかつ
あまり私の中ではジャムパンが絶品だった記憶もなく、そうなんですね~と軽く聞き流していたら、
ご本人の希望は真剣であったらしく、夏休みに一度作ってみよう!ってことになりました。

失礼ながらその時点でも正直、私の中では別にジャムパンでなくてもいいのに。。メロンパンの方
がいいな~っていうのが本心でした。
が、作りだされてびっくり いつもながら驚かせられます…
ジャムから作られるんですか

ジャムパンの要である、最近の市販のイチゴジャムの味わいが、昔のものとは程遠く、単に甘い
だけで素朴さがなく気に入らないと言って、≪赤い実のくだもの≫イチゴはもちろん、フランボワーズ
やさくらんぼに至るまで、さまざまチョイスし鍋でコトコトと長時間かき混ぜ、練り上げたのが写真
にも姿が見える、綾部さん特製≪赤い実のジャム≫です。

要であるジャムを作り上げて、その味わいを確かめてから、いざ『昔懐かしのジャムパン』を
彷彿とさせるような生地づくりのレシピが考えられて、やっとやっと、ジャムパン作りが開始しま
した。

当然ながら、出来上がったジャムパンは絶品
つややかなこんがり小麦色の中から、現れる美しいルビー色に輝く≪赤い実のジャム≫。
計算尽くされた、トータルバランスは最高。美味しくないと決めつけレッテルを貼っていたことに、
ごめんなさいでした。。








17:39 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit



フランス文学『レ・ミゼラブル』の著者≪ヴィクトル・ユーゴ≫。
フランスの文豪にちなんで名づけられた、その名にふさわしい大輪で、風格のあるバラです。

花色は”真紅”と、ひと言では済ませられない。濃い赤だが、それでいて印象に残るほどパッとする様
な鮮烈な赤。綾部さんがこのバラの色づくりにチャレンジしてみたいと思うきっかけになったバラが、
この≪ヴィクトル・ユーゴ≫。

丈の低めの花器にググッと、さらにこの赤バラの美しさ魅せつけるかのように、生けられています。





elbe170.jpg
バラ:≪ ヴィクトル・ユーゴ≫を生けた花器
produce by Kayoko Ayabe





16:38 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

すっかり夏の気配が消え去り、辺りは黄金色に実った稲穂と、あざやかな彼岸花。
心地よい風が吹き、またよい季節がめぐってきました。

今回の新作シュガーは、何と言っても『赤の色』を作り出すのに時間を掛けられた作品だ。
ひょんなことから、今までの色づくりの概念の枠から出て、自分なりの色づくりのヒントを掴まれたようで、
ただ今、さまざまな”赤”のバラを作り出すのに夢中な綾部さんです。
この8月はほぼ、赤いバラしか作られていなかったかも。。 

赤と言っても幅広く、さわやかなイチゴの色から、赤ワインのようなワインレッド、金属の赤銅色、暗い
朱色で血の色を指す、日本の伝統色朱殷(しゅあん)。
原始の時代から、『血・肉・果実』などの色である赤は、人の命に密接に関わってきた色で、人類が最初に
使った色でもあり、古代の洞窟の壁画でも赤色でよく描かれているそうです。

人間に備わる五感、色を目にして視覚を通じて得る情報が、すべての情報の8割以上を占めるのだとか。
「暖色系の料理は食欲がわく」とも耳にしますし、太陽や炎の色でもある赤は、やはりエネルギッシュで、
パワーや情熱をかき立てるカラーなんですね。


砂糖で作られた花器に飾られた、目をくぎ付けにする印象深い赤いバラは、かの有名なファッション
デザイナーの名をつけられた、≪クリスチャン・ディオール≫。
フランスで作出されて半世紀近くが経っているのにもかかわらず、いまだに高い評価を得ているそうです。
このバラの気品あふれる花容に勝る品種はないと言われるほど、長い間”赤バラの目標”とされてきた
完璧な花形。そして、発色のよい赤の花びらでしっかり巻いています。

まさに『 赤 』ならでは、”砂糖でできた作りもの”とは到底、思えない生命力のある存在感。
花器にも空白を生かして繊細に模様が描かれ、バラ≪クリスチャン・ディオール≫の美しさを後押しする
かのような、双方の対比がこの作品を際立たせています。






バラ:≪ クリスチャン・ディオール≫を生けた花器
produce by Kayoko Ayabe



20:59 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

マンダリントルテ。 

新作ケーキ |

季節がまためぐり、今日から9月。
9月という響きだけで、感覚の問題なんだろうけど8月とは大きく異なり、食べ物の嗜好においては特に
様変わりしてしまう。
なので、夏季休暇明けのcafé オランジュのケーキセレクトは、毎年綾部さんを悩ませる。残暑もあるし、
秋の雰囲気も漂わせたいし…

秋と聞いただけでやはりみなさん、”マロン”を想像されるため、これから冬にかけては栗は欠かせない
食材だ。日本人は『モンブラン』一辺倒だが、栗を使ったケーキは綾部さんのレシピには数多く存在する。
チョコレートと組合せたり、焼き菓子に入れ込んだり、フランス風アレンジやドイツ風アレンジによっても変
わってくるので、モンブランだけでなくいろいろ楽しんでもらいたい思いから、9月の最初に出すマロンの
ケーキはまず夏の名残を残しつつ、マロンのムースを入れ込んだケーキをよくチョイスされる。

それからこの時季に忘れてはならないのが、ローマジパンを使ったケーキです。
綾部さんが訪れた北ドイツ≪リューベック≫で、ローマジパンの美味しさに魅了され、味わい深い
ローマジパンの上質さが伝わるようにと、作られたケーキなのですが、今回は少しアレンジを変えて
『マンダリントルテ』へと新しくなりました!

キメ細やかな美味なスポンジの中には、二層のリューベックのローマジパンをたっぷり使用し、
皇帝ナポレオンが愛した豊潤な柑橘”マンダリン”を浸して作られたコニャックをアクセントに香りづけ
されたクリームをサンドし、たっぷり全体を覆っています。

他には紅玉のコンポートを一緒に焼きこんだ、りんごのタルトなど、秋を感じさせるケーキとともに、
香り高いコーヒーで季節の移り変りを、café オランジュで感じてください。





" Mandarin Tarte" by café オランジュ
マンダリン トルテ




21:33 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit