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エルベの窓 ~カフェオランジュ工房~

シュガークラフト作家 & カフェオランジュ工房 主宰 “綾部加代子” さんの工房の風景を、まるで窓から眺めた気持ちでカメラにおさめ、感じたことを書き留めています。シュガークラフト、そしてお菓子づくり、日常の出来事 までを綴ってみました。シュガークラフトはすべて砂糖で作られた世界です。お菓子は手作業で材料を吟味し、ヨーロッパの伝統菓子を中心に展開しています。エルベ川の雰囲気をイメージして。。


 パート・ド・フリュイ  by café オランジュ




今現在に残るフランス伝統菓子は、文化と共に16世紀、フランスのアンリ2世との結婚のため
イタリアから伝えられ、フランスの食文化は大きく変化していきました。

果物を長期保存するために、中世にはフルーツの砂糖漬けやジャムが作られ、富の象徴とされた
砂糖が糖果となって貴族の間で重宝され、ヌガーやドラジェ、キャラメル、チョコレートに果物のコンフィ
コンフィチュール、パート・ド・フリュイなどの『コンフィズリー』がフランスにおいて確立していったそうです。


陶器であったり、ガラスやシルバーで作られている繊細な細工を施した美術工芸品、”ボンボニエール”。
貴婦人たちが集うサロンにはなくてはならないもので、中には様々な”ボンボン”が入っていたそうです。
(ボンボンとは、おいしいものを表す幼児語で、甘くて小さいお菓子を指します)
いつの世も、美しくておいしい菓子は女性を魅了させ、会話を弾ませるものですね。

美しい蓋を開けると、宝石のように輝く色とりどりの、”パート・ド・フリュイ”。
まさにこんな感じでサロンで、存在感を放っていたことでしょう。そんな貴婦人たちが集うサロンに思いを
馳せながら、中世から食されているコンフィズリーを頂くのも感慨深いですね。


パート・ド・フリュイにおいては、あくまでも天然の味にこだわり、投入できるギリギリのところまで果物の
ピュレを使用されています。口にすると、それぞれのフルーツのテイストがいっぱいに広がり、香り・味わい
ともに存分に楽しめます。

ヌガー ノワール ド プロヴァンスは、色あざやかなパート・ド・フリュイとは対照的なシックな琥珀のようだ。
飴の中にはオレンジ・りんご・洋ナシ・レーズン・アプリコットなどのドライフルーツ、鮮度のよいたっぷりの
アーモンドと、香り高い南仏産の天然蜂蜜が入っているので、まるでたくさんの宝石を閉じ込めたかのような
贅沢などっしり存在感のある琥珀。

口に入れた時に広がる、プロヴァンスのハチミツの香り、アーモンドの香ばしさにカリッと感、次から
次へ楽しめる果物の風味…とさまざまな味が織りなす深い味わい。


時代を超え今もなお、フランスで愛され、食されている糖果。何となく日本人にとっては、ただ甘いだけの
イメージがつきものでしょうが、本国では個々のお菓子にそれぞれの作る工程での規約などが在ったりして、
小さいひと口菓子ながらどのお菓子も、職人が伝統を守り、プライドを持って作られているので、どの
コンフィズリーも存在価値はとても大きいのです。 ぜひ一度ご賞味あれ!



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 ヌガー ノワール ド プロヴァンス  by café オランジュ



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22:41 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

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綾部加代子お菓子教室 『おさらい会』の始まりは、平成元年。
ご主人の転勤で大分から大阪に移られた頃にさかのぼる。

ホームメイドや、手作りのお菓子の響きは魅力的だが、お菓子教室で教えてくださる
『ヨーロッパ伝統菓子』は正直、奥が深くて会心の出来に作り上げることは至難の業だ。
そういう訳でひとつでも、美味しいお菓子が作りたい!という生徒さんたちの思いから
年に一度、おさらい会が開催される運びとなったそうです。

ひと月に一度のお菓子教室で二種類のお菓子を教わり、それを積み重ねると膨大なレシピ
の数だが、これはばっちり作れるという自信のあるお菓子がいかに少ないことか。。

当日までは、個々の事情で準備が遅れていたり、まだお菓子作りに着手していなかったりで、
それぞれの悔やみごとや反省が多々ありそうでしたが、作り始めると手応えがあってやっぱり
お菓子づくりは楽しいという、うれしい結末に。

昨日は、幅広い年齢層の、お菓子が好きという共通項の皆さんで、少人数ながらのおさらい会
でしたが、和気あいあいとしたお菓子を囲んでの楽しいひと時でした。


近ごろは、コンビニのスィーツなるものが便利に手軽に求められ、お味も悪くないと人気のようですが、
面倒と言ってしまえばお仕舞いですが、手を掛けた分の味わいの繊細さ、奥深いうま味は確実に
お菓子に表れ、なおかつそのお菓子たちがヨーロッパの古い時代に、マリーアントワネットやモーツァルト
などの偉人とも結びつき、何ともお菓子ひとつで深い話になることでしょう

時代を超えて今に繋がり、今もなお美味しいと食されるお菓子。
『たかがお菓子、されどお菓子!』







15:38 |  trackback: 0 | コメント: 1 | edit







6月に入るやいなやの梅雨入り宣言、しばらくはこのジメジメとのお付き合いですね~
考えると気が重いですが、これも日本の四季の一環、避けては通れないです。。

少しでもそんな梅雨時期の沈みがちな気分を和らげていただこうと、二種の色鮮やかな
お菓子のご紹介。


ダークチェリーのプディングはcaféオランジュ2000年オープン以来、この時季限定のお菓子。
ぷりっとした大粒のダークチェリーに、色合い美しいチェリーのソースの下にはクリーミーで
とろけるようにやわらかくて、やさしいお味のプディングが控えています。
これをスプーンで下からすくって、いただく際のトータルバランスの素晴らしさ
まさにパーフェクト、幸せな瞬間です

作り手の綾部さんにも細かい定義があって、このダークチェリーのソースが決め手なので
さらさら過ぎずトロトロ過ぎず、とってもいい感じで作られています。


毎春、限定のいちご農家さんのいちごを使って、いちご丸ごとの美味しさを閉じ込めて
作られる、オランジュ特製『イチゴのコンフィチュール』もご好評いただいています。

ときどき昔懐かしく、厚めのトーストにバターとイチゴジャムをのせて朝食に綾部さんが
食されています。ちょっとイチゴジャムを作ってみようかな~との出来心で、作ってしまわれ
たのが、超贅沢なこの”いちごジャム”。

どれだけいちごを使うの と心配するくらいのいちごを投入して、完成しました。
これをジャムと呼んでしまえば、世の中のジャムの法則が狂ってしまうんじゃないかと私は
心配しましたが。

正真正銘の無添加とは、本当に香りも味わいも、やさし~くて、雑味がない。
この美しいルビーの色合い!これをお伝えしたくて、写真におさめました




22:59 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

昨晩は特に澄みきった夜空が明るく感じ、ふと見上げたらかがやく星たちに、うわぁ~と
思わず声を上げてしまうほど、たくさんの星、星。。
田には水が満たされ、耳にする音も、空気の香りも初夏へのうつり変わりを感じさせられる。


今日は『 Rose Day 』、ローズの日だそうだ。
生活の中に素敵なエッセンスが加えるという思い、そして日頃、いつもそばにいる人にさりげなく感謝を
伝える日として、世界中で最も香り高いダマスクローズの有名な産地であるブルガリアの、バラの収穫
時期に開催される「バラの祭り」に合わせて、日本で設けられたそうです。

イキイキとして香り高い生花に負けず劣らず、シュガークラフト作家の手によって”砂糖で作られたバラ”
も風になびかれて香りを放っているかの様な、この自然体の表情。

小皿に見立てて作られた、砂糖のプレートにぎっしり砂糖のアイシングで繊細なレースをほどこし、
存在感たっぷりに盛られた『カルトブランシュ』。
自由に咲き乱れるかのような奔放さ、それぞれのバラの表情がまた美しい。

一人暮らしを始め、自分の住まいで素敵な穏やかな時間が過ごせるよう気を配っているよっちゃんから
のオーダー作品。アンティークのショーケースの空間を埋めたいという要望だったので、小さい作品ながら
ぎゅっと飾られたカルトブランシュのバラたちで、花やぐことでしょう

生活の中に素敵なエッセンスを! まさに、『 Rose Day 』のコンセプトにふさわしい。







23:54 |  trackback: 0 | コメント: 1 | edit