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エルベの窓 ~カフェオランジュ工房~

シュガークラフト作家 & カフェオランジュ工房 主宰 “綾部加代子” さんの工房の風景を、まるで窓から眺めた気持ちでカメラにおさめ、感じたことを書き留めています。シュガークラフト、そしてお菓子づくり、日常の出来事 までを綴ってみました。シュガークラフトはすべて砂糖で作られた世界です。お菓子は手作業で材料を吟味し、ヨーロッパの伝統菓子を中心に展開しています。エルベ川の雰囲気をイメージして。。

ありがとうございました! 

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カフェオランジュ工房もクリスマス月に入り、何かと気忙しい日々です。
そんな時でも綾部さんは、スキマ時間をうまく見つけてあれこれ美味しいものを作られます。
ここ一週間、急に浮上したのが、ドイツのクリスマス伝統菓子”シュトレン”。


ドイツではクリスマスと言えばケーキではなくシュトレンが一般的で、 クリスマスが近づくと
パン屋さんやお菓子屋さんの店頭にさまざまな種類のシュトレンが並ぶ。
(日本では”シュトーレン”と呼ばれるが、ドイツ語での発音では、”シュトレン”にとなるそうだ)
諸説あるようだが、ドイツのザクセン州ドレスデンが発祥とされ、その歴史は14世紀アウグスト
強王の時代までさかのぼるようだ。

シュトレンとは、もともと坑道や地下道の意で、トンネルの形に似ているからこの名がついたと
言われています。秋の実りへの感謝と新春への豊穣祈願を込めた木の実、ドライフルーツ、
そしてかつては金よりも価値があった貴重な香辛料をふんだんに使ったシュトレンの仕上げは
粉砂糖。この真っ白でやわらかな粉砂糖に覆われた姿は、布にくるまれた幼子イエスの様で、
クリスマスの贈り物にふさわしいとされたのでしょう。
ドイツでは、クリスマスを待つアドベントの間、少しずつスライスして食べる習慣があるので、ドライ
フルーツの風味などが日ごとに生地へ広がって熟成していくので、『今日よりも明日、明日よりも
あさってと、クリスマス当日が待ち遠しくなる』とされ、シュトレンとともにクリスマスを待ちわびるそうだ。


綾部さんが作られるシュトレンはローマジパン入りの『マジパン・シュトレン』。
あまり良い印象を持ていなかったシュトレンを払拭したのが、スイスの製菓学校に勉強に行かれてた
際に、ウィーンのパティシエが作って贈られてきたというマジパン入りのシュトレンを口にした時だそうだ。
あまりの美味しさに試行錯誤を重ね、気候風土の違う日本で、自分なりの作り方でやっと今のレシピに
たどり着かれたそうです。

毎年12月はケーキ作りに追われるせいで、シュトレンを作る機会もなかったのですが、たまたま親しい
方からのオーダーで、ひさびさに作る前にちょっと試作がてら作っていただいたシュトレンが美味しくて。。
やさしい生地に仕上げるため、幾度にも分けてじっくり生地を発酵させ、ローマジパンの芳醇な香りに、
しっとりした生地程よいドライフルーツの入り具合、何と言っても味の決め手は自家製のオレンジフォンダン
フォンダンに覆われたシュトレンは、香り高くて、ひと言では言い表せない奥深い絶妙なお味です。
イエス様のおくるみからは、かけ離れてしまいましたが。。

ながながとしたシュトレン話になってしまいましたが、カフェオランジュ工房もクリスマス月を迎えました!




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