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エルベの窓 ~カフェオランジュ工房~

シュガークラフト作家 & カフェオランジュ工房 主宰 “綾部加代子” さんの工房の風景を、まるで窓から眺めた気持ちでカメラにおさめ、感じたことを書き留めています。シュガークラフト、そしてお菓子づくり、日常の出来事 までを綴ってみました。シュガークラフトはすべて砂糖で作られた世界です。お菓子は手作業で材料を吟味し、ヨーロッパの伝統菓子を中心に展開しています。エルベ川の雰囲気をイメージして。。

 
今日の晴天で姿を消しましたが、昨日の冷え込みで、昨日はつかの間の雪景色に。
たまにはいいものです。

 工房は引き続き、ショコラの毎日です。
作り方によって自由自在に変化ができる、奥が深~いチョコレートは、加工法がバラエティに富むため、
皆さんのお好みもそれぞれ。

しっかりポリフェノールを堪能できる特製・生チョコに、オリジナルのふわっとしたフレーバーのガナッシュ
をチョコレートでコーティングしたオリジナルトリュフ、半年間キルッシュで寝かせた佐藤錦のサクランボを
使用したチェリーボンボン。
ナッツ好きの方、オレンジ好きの方、クッキーとショコラの組合せがお好きな方と本当にそれぞれです。
この時期はそれらを順次手作業にて、地道に細々と作っています。


 そんなチョコレート一色の中に姿を表す、鮮やかな色合いで春の香り満載の『いちご』は魅力的です。
綾部さんの手によりコンフィチュールへと加工されたいちごは、さらに色味も味の濃度も増し、瓶詰め
された姿も、なんとまぁ~かわいらしいことか~

摘み立ていちごをすぐに加工するため、天然ならではの濃厚なルビー色、瑞々しいいちごの果肉は
もっちりと弾力ある食感になり、一粒で満足のいく味わいに。
一度食べたら、また食べたくなる生のいちごとは違った魅力があり、作れるにも限りがあるため、
昨シーズンから待ちわびていただいた方もおられるほどです。


 かつての王、フランスのルイ14世も好きないちごを年中、ヴェルサイユ宮殿の食卓に出せるようにと、
宮殿そばに野菜と果樹を栽培するため『王の菜園』を有能な園芸家に命じて作らせたそうです。
この菜園で収穫された野菜や果物が調理され、食卓に並べられていたそうです。

まさに食の歴史は深く、ルイ14世のいちごへの思いも現代の庶民の食べ物への思いも、失礼ながら
さほど変わりはないようですね…

季節限定・カフェオランジュ工房のショコラに、いちごのコンフィチュール、ぜひとも食していただきたい
おすすめの逸品です。




       

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17:10 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

ショコラ・ショコラ・ショコラ! 

日常 |





 今年に入り半月が過ぎましたが今の時期は、ほぼ毎日ショコラ・ショコラ・ショコラ…が続きます。
綾部さんがチョコレートづくりで年間使用される量・種類は多岐に及びます。
仕上がった際のわずかな微妙な味わいの違いも敏感なだけに、通常在庫しておくチョコレートも
幅広く、在庫係の私にはチョコレートの発注がいちばん荷が重い仕事です。

正直なところ、カカオ分のパーセンテージの数字が並ぶだけで威圧を感じ、作業するうえでも
温度調節や暗黙のルールが存在するようで気難しさを感じ、長年距離を置いてきた私ですが、
これ以上背を向けるわけにいかないと心に決め、昨シーズンからまずは気持ちだけでもと、近頃は
率先してチョコレートづくりに参加しています。


今も昔も、世界の多くの人を魅了し続けるショコラに敬意を払うかのように、綾部さんがつくられる
ショコラの数々は、どれもこれも本当に手が掛けられています。
素材の準備も細やかで入念なので、やはり私自身もチョコレートを扱うときは、気が張ります。

トリュフの型になるチョコレートを流しいれるモールドの準備・ナッツの焼き具合・オレンジの下処理
やトリュフの中に入れ込むガナッシュづくりととてもとても緻密な工程が続きます。
そういう下準備が完了し、温度管理が整って、やっとチョコレートの作業に入れるので、やはり他のお菓子
とは違って私にとってはやはり、気高く気難しい、女王さまです。

女王さまゆえに仕上がりの美しさは、また格別。静かに凛としていて、君臨するだけの価値がありますね…
ダークブラウンに秘められた輝きがお美しいです。

特に今シーズンのトリュフは、作り手自らが『最高の出来』と確信するほどの、出来栄え。
30年培った経験と技術、あとは素材と素材のマッチングが素直に美味しいと感じる組合せで、
すべてが満を持した思いがします。

綾部さんに大切に大切に手掛けられた、カフェオランジュ工房のショコラの数々。
ぜひぜひご堪能いただければ!と願っています。




17:45 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit







いつもありがとうございます。
チョコレートのお知らせは、ホームページ ”ドレスデンの庭”の方に載せております。

"こちらから!"をクリックでお願いいたします 


08:47 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

粛々と。 

日常 |

   
   慶塚漆器工房作 銘々皿『四君子』



明けまして、おめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

綾部家は年の瀬から元旦に向けて、毎年変わることなくおせち料理づくりが粛々と進められる。
品目も実に昔からのいわれに基づいた、伝統的なお料理の数々。
品数が多いのと、普段のお料理作りとは異なるため、自然とお手伝いにも気が入ります。
クリスマスが過ぎたくらいから少しずつ下準備をはじめ、正味三日間で計46品目仕上げ、重詰めが
完成した時の思いは格別な達成感があります。

今年の幕開けとなるおせち料理は、昨年春より輪島の慶塚漆器工房さんにお願いしていたお重に
詰められ、四つの草木で描かれたお重は静かな存在感を放っていました。


『四君子』と呼ばれる四季を表す、蘭・竹・菊・梅の草花四種が描かれた文様。
中国で君子とは、「礼儀」・「学識」・「徳」をそなえた人格者をさし、君子の持つ高潔な資質にたとえ
られ、古来より人々に好まれたそうです。



控えめな姿と高貴な香りから学識ある賢人の象徴とされ、人格者としての風格を持つものと
称えられる


節をもち、青さをを失わず曲がることなく真直ぐ伸びるは、裏表のない高潔さ・不屈の
忍耐力を表します


晩秋の寒さに逆らうかのように花を咲かせ、周りの花が散ってゆく中、最後まで花を咲かせ
続けるは、気を益し、延命長寿の象徴


早春にかけ、百花に先立って咲くことから、他の花と春をめぐって争わない、孤高で人に迎合
しない品格とされる、



先人たちの方々はなんとまぁ幾重にも思いや願を込め、新しい年を迎えたのかと痛感いたします。
忘れがちではありますが、節目々に粛々と思いを受け止めることも本当に大切なことですね。


近頃、綾部さんの目に留まった偉人たちは、何事も細々とでも進む道を決してあきらめず続けられた
ので、師匠・綾部さんの本年の思いも、『Never Give Up!決して諦めない』。
私の中の『四君子』であり続ける綾部さんの背中を、何とか今年も追い続けたい私です。
本年もご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。



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慶塚漆器工房作 三段重『四君子』 雑煮椀・銘々皿『五聖花の丸』


年々少しづつではありますが綾部さんのは、慶塚漆器工房の漆器コレクションを増やし
楽しまれています。
分野が違えど職人の綾部さんゆえに、見えないけれど惜しみなく注がれた手間、心を込めて
仕上げられた漆器であることが手に取るように感じられるので、慶塚漆器工房さんの漆器で
めでたい日を迎えられているのしょう。

品があって静かな美しさをいつまでも具えているのは、慶塚漆器工房さんならではの作風
だからこそ。と、素人目の私にも感じます。

お重を買い求めて輪島まで出向いたものの、気に入ったものと出会わずあきらめていた頃に
慶塚さんの工房までお伺いでき、そのご縁が長く続いていることに感謝いたしております。
年の初めに、素晴らしい漆器をありがとうございました。



02:02 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit