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エルベの窓 ~カフェオランジュ工房~

シュガークラフト作家 & カフェオランジュ工房 主宰 “綾部加代子” さんの工房の風景を、まるで窓から眺めた気持ちでカメラにおさめ、感じたことを書き留めています。シュガークラフト、そしてお菓子づくり、日常の出来事 までを綴ってみました。シュガークラフトはすべて砂糖で作られた世界です。お菓子は手作業で材料を吟味し、ヨーロッパの伝統菓子を中心に展開しています。エルベ川の雰囲気をイメージして。。





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09:21 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

ショコラな日々。 

日常 |

 
 年が明けてからは毎年のごとくトリュフづくりが始まり、出掛けることもなく朝から一日中、工房で
ショコラ・ショコラ・ショコラな日々です。
 

 チョコレートの存在はやはり魅惑的で存在感があり、妥協を許してはくれない、君臨し続ける女王さま。
チョコレートづくり見習中の私には気位が高く、足元にも及ばず、遠巻きにお手伝いしている状況です。
そんな女王さまを綾部さんは、長年のお付き合いと経験、ご自身の持たれるセンスで、いとも容易く
様々な姿にアレンジされます。

トリュフの中に入れるガナッシュづくりは、綾部さんの頭にあるアイデアがとっても手早くカタチにされ、
それからますます変化に富み、どんどんアレンジされていく姿はまさに、『調合師』。
アーモンドやヘーゼルナッツをキャラメリーゼしたり、フルーツテイストを調合してから、テイストごとに
風味を考え、パーセンテージの違うチョコレートや、タイプの違いや、原産国の異なるチョコレートを様々
駆使して作られていきます。
アイデアが湧き出て、どれにしようかな~と本人もとっても楽しみながら製作中です。
(体力と忍耐が必須のチョコレートづくりなので、過酷ではありますが…)

王道のアレンジや、意表を突くタイプに、食感に趣を置いたり、あったらいいな~みたいなタイプや、
味わいや雰囲気の異なるテイストが生まれ、傍で見ていてもワクワクします。

 私事ですが、昨年と私が全く違う点は、チョコレートの香りさえ受けつけなかった私が、どういうわけか
チョコレートとココアの愛好者となってしまったこと。
自分でもとっても不思議なのですが、昨年は嫌になるくらい定期的に体調を壊し、やっと落ち着いたころ
には突然変異でも起こったのか、チョコレートを大好きになっていたのです。
長年ともに暮らす、綾部さんとお姉ちゃんはしみじみと、人間変われば変わるものだ…と。


 さらにアイデアを加えられた今シーズンのトリュフは、一粒ひと粒の世界が広がり、香り高く、奥深い
味わいに仕上がっております
まもなくご案内できるかと思いますので、ぜひぜひお楽しみにされてください。


 
  

  わたしを元気つけてくれるショコラの数々(私の所有物です)


22:00 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit

美味しいものとともに。 

日常 |

  空気はキリっと冷たいけれど、晴れやかな澄んだ青空で2020年初日は良いスタートとなりました。
オリンピックイヤーということで盛り上がっていますが、カフェオランジュは静かに、5月で20周年を
迎えることとなりました。
どうぞ本年も、よろしくお願い申し上げます。


 昨年は私が生きてきた中で、一番忙しいと実感した年でした。自分の意志とは別に波にのまれる様な
感じで、止まることのない、すごいスピードで日々過ぎ去っていきました。。
そんなときに、ある方のところで福沢諭吉の『心訓』が目に留まり、よい機会をいただいた思いでした。
忙しさだけに翻弄されてはならないと身に沁み、中でもこの二つが私に、しっくりと当てはまりました。

○世の中で一番楽しく立派なことは、一生涯を貫く仕事を持つことです
○世の中で一番寂しいことは、する仕事のないことです


 綾部家の年の瀬も、恒例のおせち料理づくりで締めくくりとなります。
古式豊かな、先人の知恵の結晶であるおせち料理は日常の料理とは違い、材料・調理法をとっても
やはり格別な存在です。決められた日数でそれぞれに手の込んだ品目をこなしていくにはそれだけ
の緊張感もあり、事前の計画・体力と集中力も伴い、まさに年間の集大成です。
それだけに、出来上がった際の充足感はひとしおです。

滅多と自身のことを自慢されない師匠でありますが、このおせち料理に関しては『自身の誇り』と
言い切られるほど。
美味しいものとともに、毎年変わらず作り続けられる、そんなお手伝いができる、有り難いことです。






 おせち料理は神さまと一緒にいただくもので、 重箱を使うのは、『めでたさを重ねる』という縁起担ぎ
の意で詰められるそうです。隙間を作らず詰込む作業も料理人の腕の見せどころで、ぎっしり詰まった
重箱は豊かさの象徴と言われています。

そんな様々な願いを込められた伝統料理には、やはり古くから日本の食卓を彩ってきた漆器。
輪島の慶塚漆器工房さんの漆器は気品があり美しく、さらに料理を引き立たせてくれます。


03:05 |  trackback: 0 | コメント: 0 | edit